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「野球が一番じゃなくていい」という価値観

いつも独自の視点で野球界に提言をくれる野球メディア「fullcount」さんの記事。

12年で1000チーム激減…深刻な野球人口問題 “一極化”への危機感「歯止めかからない」




なぜ、目に止まったかというと、この記事に登場する愛知県の学童野球「守山ボーイズ」さん。

実は30年前の学生時代、愛知県尾張旭市にある野球ショップ「水野スポーツ」でバイトをしてた私がこのユニフォームのマーキングをやってたから(笑)

もう何十年も変わってない、この伝統のユニフォームを見て「懐かしいなぁ」とほっこりした。

同時に地元のチームがこんなに素晴らしいチームだったという嬉しさ。

バンバータJr.といつか交流できたから嬉しいな。


野球人口減少の対策はいろんな視点での取り組みがなされるが、

ある程度の減少は致し方ないと思ってる。

そもそもの人口が減ってるわけだし。

それより競技そのものだけの論調しかないのが気になるなぁと。


我々も含め、野球が大好きで「やっぱり野球が一番だ」と思ってる野球人は多い。

しかし、野球人が野球以外の競技や、音楽や演劇、ゲームの世界など、ニュートラルにその世界の素晴らしさを評価できてるかと言えばそうでないと思っている。


また競技成績を重視しすぎて、そもそもの「楽しさ、面白さ」を伝えることより、どうしてもパフォーマンスを重視する育成が目に付く。


野球の魅力は野球場以外にもたくさんあることを伝えているのか?

それも人口減少の歯止めになるのでは?


一方で子供達は素直だ。

熱狂するコンテンツにならなければすぐに飽きてしまうし、その選択肢はスポーツに限らない。


「野球は好きだけど、ピアノが一番好き」

「将来はゲームクリエーターになりたい」

「野球選手とデザイナーを目指したい」


全然いいじゃん!

野球においての育成は「競技」そのものだけでもないと思う。

野球の文化であったり、歴史だったり、野球の見方だったり、今だとデータだったり、、

様々な角度からの魅力がたくさんある。


打ったり、投げたりも大事だけど、「野球」に纏わる様々な接点を教えてあげるのも本当に大事。


私は「なんでそんなに野球好きなの?」とよく聞かれるが、必ず答えるのは


「野球が好きというより『野球文化』が好き」と答える。


野球のファッションだったり、デザインだったり、道具やユニフォームだったり、スタジアムの映像や音楽だったり、、、「ベースボールカルチャー」そのものが大好き。


学生時代はDJと野球、アパレルの個人売買、などに明け暮れ、野球人以外の人の価値観も好きで仲間が多種多様だった。


野球が1番じゃないといけない時代。


どれが1番なんて序列もナンセンスだと思ってたし「全部好き」と答えてた。


そのおかげで「野球」を全く違う角度から見れるようになったし、それがバンバータだったり、野球事業を展開するバックボーンになっている。


今の時代は競技ができなくても、野球に関わってもらう手段はどんどん増えてきてる。


むしろ、野球という産業そのものを「支える」側の人の育成も語られるべきじゃないかなと思う。


その為にはむしろ「野球が一番じゃない」子供達の価値観も受け入れられる環境づくりも必要でないかと思う。